Share(シェア):バックアップにこだわったファイル共有
最終更新日: 2019/06/19 10:12am
Share(シェア)のご紹介
こんにちは。
Share(シェア)は中小規模事業所様のためにイー・レンジャーがご提供する完全オリジナルな「ファイル共有(ファイルサーバー、ストレージ)」です。
価格とバックアップ(安全、安心)に徹底的にこだりました。
- 安い…本体価格120,000円(税抜き。設置費用、月額費用別途)
- 簡単…設置から設定までイーレンジャーにすべておまかせ。
- 安全…フルバックアップ機能、クラウドバックアップ機能の標準搭載
- 安心…イーレンジャーによるシステム監視機能を装備。代替機レンタル制度。3年保証制度。ウィルススキャン標準装備。監査ログの保管を標準装備
1台15名様までのご利用となります。
メディア紹介:中小企業様向けファイルサーバ Share が日刊工業新聞(2019/6/17)に掲載されました。
まずは、Shareってこんなもんなんだという雰囲気をつかんていただくために、下の漫画をご覧ください。
Shareのパンフレット
Shareは下のパンフレットにあるようにその外観は「タワー型パソコン」です。
これを貴社に設置してご利用いただきます。
サービス内容の詳細、価格については以下のリンクよりダウンロードいただけますので、是非ごらんください。
Shareのパンフレット一式はこちらからダウンロードいただけます。
Shareへの想い:なぜShareを開発したのか
Shareは「価格とバックアップ(安全、安心)にこだわりぬいたサービス」です。
弊社の「オクトパス」というITサポート技術を、平成29年に川越市・川越商工会議所のKOEDO E-PRO認定技術として認定いただいたころにShareの起源があります。
「開発にいたった想い」についても漫画がありますので是非ご覧ください。
弊社のミッションは、地元川越の会社様に「プロによるITサポート」をご提供すること。
オクトパスはそのために必要不可欠なシステムです。
その背景には、「プロのIT技術者」の供給がとても少ない(=採用ができない=非常に高額)ことがあります。
そのため「プロの勘所をコンピュータに代替させる(システム化する)」、「プロのエンジニアの技術や知識をシステム化する」ことなしに、低価格でよいサービスをご提供することができません。
「オクトパス」は弊社創業メンバーの知識をシステム統合し、低価格で安心なサポートサービスを提供するためのインフラとなっているのです。
言葉を変えれば、オクトパスは弊社の技術者・エンジニア本人に代わってお客様のITを監視・保護する分身(ロボット)です。
そのために、一部では最新のAI(画像認識技術)も採用しています。
さて、弊社が10年間にわたって中小規模のお客様をご支援させていただいてきた経験では、下の4つのITが中小規模の事業所様の「マスト・バイなIT」となっています。これらが先の漫画でいう「4種の神器」です。
- ホームページ
- 電子メール
- ウィルス対策
- ファイル共有
実際の現場では、これらのほかに経理システム、見積もりシステム、図面作成システム、在庫管理システムといったお客様の業態に応じた「業務アプリケーション」が利用されているのですが、業務アプリケーションを安全かつスムーズに利用するためにも、これらの「4種の神器」を整える(=パソコンで仕事をする環境を整える)すべきであると考えています。
※4種の神器の中では、ホームページは「会社の登記簿的機能」は意味合いが強いのですが、ホームページを安全に運営するためには他の3つを整備すべきです。
漫画に描きましたように、4種の神器の中で一番「敷居が高い」のが「ファイル共有」です。
ファイル共有は文字通り「ファイル(電子データ)を決めたところに保管して全社で使いましょう」という意味のシステムなのですが、もっと本質的には
- ファイルをなくさない:機械が壊れにくい
- なくなったときにもバックアップから回復できる:専門家がバックアップしている
- パソコンに置いておくよりもセキュア:(ノートパソコンと違って)機械ごと盗まれにくい、ファイルを盗まれても容疑者を絞り込める
という情報の「保全機能」をもっています。
これについては最近以下の記事を書きましたのでご参照ください。
2019 年4 月第37号 ファイル共有がなぜ大企業で使われるようになったのか
情報化社会においてはデータの保全は最優先事項ですから、中小規模のお客様にもこれをご利用いただきたいと考えているのですが「価格(初期費用)」がネックとなって導入が進まない現状がありました。
そこで、ホームページサーバーで培った技術を応用して、データの保全機能にこだわったファイル共有装置としてShareを販売することとしました。
保全機能に注目していただければ、廉価な「NAS」との違いも明らかかと思います。NASが故障した場合、保証期間中であってもデータは消えてしまいます。
Shareの基本機能
簡単な絵でShareの基本機能をご紹介したいと思います。
ファイル共有の仕組みですので、ファイルサーバーとしてファイル(電子データ)を共有することができます(下図左)。
中小規模のお客様向けですので、最大15名様までのご利用となります。
図1:シェアの基本機能
Windows10からは下の図のように普通のドライブに見えます。
図2:Windows10のエクスプローラーで見たところ(サンプル)
また、ファイルの利用権限を設定することもできます。
図1の右に描きましたが、ShareはVPNという機能(オプションとなります)を持っています。
この機能を使うと、Shareに保存したデータを外出先から利用することができます。
下の図はiPhoneでShareのフォルダーを見たところです。
図3:iPhoneでShareのフォルダーを見たところ(サンプル)
Shareの管理はすべておまかせ
Shareの管理は完全におまかせです。
他社のクラウドバックアップサービスを調べてみると、導入をした本人が設定することが意外に多くあります。ライセンスの管理の手間などもばかになりません。
これに対して、Shareは「最重要フォルダー」に入れさえすれば1日1回クラウドにバックアップされます。
また、Shareには筐体(箱)の中に2つのハードディスクが搭載されています。その一方はデータの保存のために利用され、もう一方に1日1回データが完全にコピーされます。(これが、下の図のローカルバックアップです)
また、Share本体の
- 停止
- ハードディスクの容量不足
- サービスの稼働状況
などなどのトラブルやイベント、状況はすべてイー・レンジャーが監視しています。
図4:Shareの運用監視のイメージ
Shareの監視は
- zabbix: 緊急性の高い情報(アラートなど)
- オクトパス: バックアップの保証や統計情報の取得など
の2つのシステムで行われています。
下はオクトパスのShareのモニター画面です。イーレンジャーではこれらの情報からにShareの可用性の維持、安全性のチェックを行っています。
図5:オクトパスでのShareの運用監視画面(サンプル)
下は、弊社事務所に設置されたzabbixの警報画面です。Shareの停止は一目でわかるようにここへ通知されます。
図5-2:zabbixの運用監視画面(サンプル)
Shareのセキュリティ対策
Shareには標準でウィルス対策ソフトがインストールされています。
この他に、(このクラスのファイル共有装置には珍しい)「監査機能」を持っています。
監査機能では
- ファイルの閲覧・変更・削除の経歴
- Shareへのログイン履歴
- 特権ユーザーのコマンド発行履歴
- VPN接続履歴
を最大2年間クラウドに保管します。
標準機能ではこれらの情報は蓄積されるだけでご利用者様がみることはできません。イーレンジャーではこれらを検索可能です。
こういった機能があるのは、万が一にも情報が(従業員によって)持ち出しされてしまった(かもしれない)、といった事件が発生した場合に備えてのことです。
中小規模の事業所様は(大企業を比較して)人の出入りが多いですから、重要なデータはShareにいる決まりとして(保全しつつ)、監査データが取得されていることを周知することで持ち出しのリスクが低下することを期待できます。
図6:Shareのセキュリティ機能
Shareのご利用シーン1:保管用サーバーとして
以下ではいくつかShareのご利用シーンを紹介したいと思います。
まず、最初は「保管(アーカイブ)」サーバーとしてのご利用形態です。
最初の漫画に描きましたように、重要なデータをパソコンにいれておくと故障したタイミングでデータが消失してしまいます。
これは、外付けハードディスクやNASでもバックアップをしていなければ同じことです。
NASが故障した場合、保証期間中であっても中身が入れ替わって送られてきますので、データはやはり消えてしまいます。
とくに、Shareでは最重要データ(デフォルト300GB)をクラウドにバックアップを取得します。
火災、災害でShare本体が消失してしまっても、クラウドにバックアップしてデータは復旧することが可能です。
また、バックアップをとっていても、「これってどうやってもどすの??」というのは”あるある”です。
Shareであればバックアップからの復旧も弊社で行いますので、まったく手間がいりません。(一部の復旧については有料となる可能性がございます)
このようにShareはデータの「保全」にこだわったサービスですので、長期に保管する情報のアーカイブや、業務アプリケーションのデータを保管するのに適しています。
よく利用されている、経理システム、見積もりシステム、図面作成システム、在庫管理システムといった業務アプリケーションは、そのほとんどが「データベース+プログラム」で構成されています。
このうち、故障時にソフト会社に手配可能なのはプログラムだけです。したがって、パソコンが壊れた場合、ソフトは手に入っても肝心のデータがなくなってしまいます。
ですので、データベースをテキストデータに保存(ダンプといいます)してShareにバックアップするのはおすすめの使い方です。
こうすることで、故障時には、
- パソコンを修理する。入れ替える
- プログラム(ソフトウェア)をソフト会社から入手する
- データベースをShareから復元する
という手続きで業務アプリケーションを復旧することができるからです。(もちろん、データベースだけでなく、プログラム本体もバックアップできる可能性もあります)
弊社には、ソフトウェア開発ができるエンジニアがいますので、たとえば、「毎日データベースを自動的にダンプしてShareに保存する仕組み」を検討されてみてはいかがでしょうか?
そのためのプログラム製作のお見積りも弊社でお出しできますし、数万円程度からご提供可能だろうと思われます。
図7:Shareの保管サーバーとしてのご利用
Shareのご利用シーン2:機密用サーバーとして
次のご利用シーンは「機密」がキーワードです。
機密性が高いから共用したくない(もしくは、数名のみに利用を限定したい)、というご要望に対して、これまでリーズナブルなデータの「保全」方法がご提供できませんでした。
たとえば、マイナーバーのような従業員の個人情報、お客様から預かった情報(個人情報や得意先の機密情報)などです。
Shareはリーズナブルな価格なうえに、バックアップだけでなく監査機能も持っていますので、こういった用途に最適です。
つまり、Shareは「共有しない機密データ」の保存にもとても向いています。
図7:Shareの機密サーバーとしてのご利用
Shareのご利用シーン3:部門用ファイルサーバーとして
Shareは15名様/台までのご提供となりますが、大きな企業様でも部門サーバーとしてご利用いただけます。
部門サーバーというのは、1つのファイルサーバーにデータを一極集中させるのではなく、経理部や営業部といった部門単位にファイルサーバーを立てるトポロジー(ネットワーク的な配置)をさします。
巨大企業では「一極集中」が一般的なのですが、リスク管理上、部門ごとにサーバーを立てた方がいい理由があります。
たとえば、
経理部と営業部のフロアが違うとします。この場合に、経理部にデータが一極集中していると火災と同時にすべてのデータが消えてしまいます。もし、営業部のデータを営業フロアにおいておけば、営業データは火災を免れるかもしれません。
データを保管しているサーバーが壊れてしまった場合、全社員のデータが見られなくなりますが、部門ごとに分けておけば被害は部門内だけですみます。
などなど。
巨大企業が一極集中でデータを保管するのは
- 災害対策を行った場所(データセンター)がある
- 電気や空調、通信を1か所で管理できる
- 重要なデータはサーバー・ネットワークの2重化といった措置により「こわれても大丈夫」になっている。
- テープ装置など特殊かつ(多くのコンピュータとの)共用度の高い装置を保有している
ためです。
ほとんどの企業様には、こういったデータセンターや冗長化装置はありませんので、巨大企業とは違った視点が必要となるのです。
部門ごとにサーバーをたてることのもう1つのメリットは「部内の機密保持」が徹底されることです。
経理部に機密性が高い情報があった場合にはこれを隔離して、もし他部署から利用の要求があった場合に限りアクセスを認める、とした方がセキュリティが向上します。
図8:Shareの部門サーバーとしてのご利用
Shareのパンフレット
Shareのパンフレット一式はこちらからダウンロードいただけます。
Shareご導入までの流れ