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【お知らせ】イー・レンジャーかわら版(2023年5月号: 「⼣暮れや 秋の川越を ⾊付かす」 by ChatGPT )を発行しました。

最終更新日: 2023/04/28 4:16pm

カテゴリー: AI, ITサポート, お知らせ, クラウド, ディープラーニング, プログラミング

こんにちは。

経理の小高です。

この間サクラが咲いていたと思ったらもうGWですね。

 

今回のかわら版では、なにかと話題のChatGPT(チャットジーピーティー)を取り上げました。AIブームの発端は2012年ですので、それから10年しかたっていません。

ChatGPTは「生成AI」と呼ばれています。この系統のAIは、典型的には人間に代わって創作活動(芸術活動)を行います。

AIブームの折に「AIアート」という言葉がありましたので、絵を画いたり・作曲したり・文章を書いたり、「作品を生成」するところから来ている(はずです)。

かわら版にいくつかの「作例」を挙げましたが、「マジで!?(若い世代なら、ガチで!?)」という驚きがブームの根源にありそうです。

 

かわら版では触れることができませんでしたが、ChatGPTの「API(Application Programming Interfaces : アプリから利用する場合の規約)」について書いておこうと思います。

まず、APIから利用できるモデルはGPT-3.5 Turboとされています。これは、紙面を賑わせているGPT-4より一世代古いものです。GPT-4のトライアルへの申し込みは受け付けているようですが、(登録してみましたが)いつ使えるかわかりません。

また、学習が2019年に行なわれているということで、それ以降に発生した時事ネタには対応していません。(たとえば、ことしの WBCとか)

料金ですが、APIは「トークン」という単位で課金されます。見ている感じでは「1バイト=1トークンかな?」という印象なのですが、日本語でのやりとりした場合の正確な課金額はちょっとわかりません。日本語は最大4バイト(UTF-8の場合)使うので、アルファベットより不利という記事を見かけますが、日本語では文字自体に意味があるのではあながち不利とは言えません。

また、ウェブのコンソールを見ると課金額の上限がデフォルトで$120/月に設定されていて、それ以上を使う場合には別途申請が必要となっていますし、APIの呼び出し時に文字数を制限することができますので、「ChatGPTを使いすぎて破産した」ということは起こらなさそうです。(もっとも、APIではなくOpenAIアカウントから使う分には無料)

 

利用する上での一番の問題は、(お金より)「レスポンスが遅いこと」と感じました。ChatGPTに質問を(API経由で)投げたときに、5秒くらい返ってこないことがあります。

一般的に、AIで時間(マシンパワー)がかかるのは学習時(モデリング時)だけ。モデルを利用する(ChatGPTの場合には、入力として文を受け取って、文を出力する)のは瞬間ですので、APIのゲートウェイの能力あたりがボトルネックになっているかもしれません。(なので、本質的な問題ではないだろうと思われます)

 

さて。近い将来には、確実にChatGPTが「すべてのトークや作文のベースライン」になってしまいそうです。

「これってAIじゃね?」とか、「AIでもできだろ」とか。最悪、上司に「AIの方がマシだから、ChatGPTに相談してからもってこい」とか。

 

ITの歴史を考えると、定型的な仕事はIT、創造的な仕事を人間がやろう!!という流れだったと思うのですが、「創造的な仕事もIT(AI)」となったときの人間の役割を再定義する必要がありそうです。

 

日本版Wikipedia「ChatGPT」によれば、「2022年現在、最近話題となったAIとは対照的に、ChatGPTに関する査読済みの技術論文は無い」という衝撃的な話がさらっと紹介されています。

この辺については、機会を改めたいと思います。(長いおっさんの話が長くなりすぎます)

 

 

2023年 5月号のかわら版は以下のリンクからご覧ください。

「⼣暮れや 秋の川越を ⾊付かす」 by ChatGPT

 

 

 

過去のかわら版は下のリンク先にありますのでご覧いただけると嬉しいです。

リンク:イー・レンジャーのかわら版のバックナンバー

 

 

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